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採択奨学生の動き

2016年度活動報告会レポート[2]

長谷川俊介さん 中京大学法学部1年生

2017年3月23日に行われた2016年度活動報告会で、1期生が発表した内容をレポートします。第2回は、中京大学法学部1年生の長谷川俊介さんです。(※学年や時制は報告会当時です)

 

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長谷川俊介さんはまず、奨学金が自分に与えた大きな影響は3点あると報告しました。1点目は、考え方が変化したこと。ネガティブな考え方からポジティブな考え方を持つようになったと説明しました。2点目は、人脈が広がったこと。日本財団の職員や、奨学生の伴走者として寄り添うソーシャルワーカーを通じて、教育系のNPO法人を知り、ボランティアとして参加するようになった長谷川さん。「今までの自分では考えられないような人脈が持てた」と話しました。

 

そして3点目。「これが一番大きかった」と前置きし、長谷川さんは、選択肢が大幅に増えたことを挙げました。大学に進学して様々な人の考えに触れ、職業も幅広く知るようになったとしつつ、「結果的に迷いも生んでしまった」と話しました。

 

これを踏まえ長谷川さんは、この1年の悩みを率直に報告しました。教師を目指しながらも、法学部に進学することになった4月から、法律系の職業に志望を変えようとしたり、やはり夢は教師と思い定めた後、今度は教育学部への編入を試みたりと、迷いが次々に生まれたそうです。

 

長谷川さんが、納得のいく答えを得たのは、周囲の大人たちの助言からでした。「原点が大事」「実践が大切」などの言葉です。結局、在籍する学部で教師を目指すという初めのプランに戻ったのですが、長谷川さんはこの1年の悩みについて「すごく遠回りしましたが、悪いようには思っていません。視野が広がったと思います」と振り返りました。また、人に頼り過ぎるのは良くないが、頼るのは大切だということも学んだと言います。

 

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自分を支えてくれた助言を紹介する長谷川さん

 

長谷川さんは、実践を重ねようと始めた学習支援ボランティアについて「今後も続けていきたい」とし、「新年度6月から始まる教職インターンシップにも参加していきたい」と力強く話しました。