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勉強会講義録

テーマ：「奨学金の金銭管理とお金の使い方」

講師：蛯沢　光氏（NPO法人なごやかサポートみらい理事長）

日時：2016年4月23日(土)

【サマリー】

一人暮らしに必要な費用…月額平均は12~13万円

私立大学文系の4年間の学費は約400万円

それに生活費4年分576万を足すと976万円であり

4年間通うためには1,000万円近くかかる。

収入と支出。そのバランスと動きを把握できている事が必要

お金といえば、いろいろなものがある。

1.食べ物や物を買うお金

2.暮らすお金

3.自分への投資

4.人と交流するお金

家賃は基本的に収入の3分の1を目安に。

家賃や光熱費の内訳、分類ができるようになるのが良い。

分類することで上手く節約ができ、「ここを削らなきゃ」と気づくことができる。

使えるお金、使わないお金に分けておく。

最低でも通帳は2つ必要。分けることで自分の意識も変わる。

節約とか貯金も良いが、継続するには無理してやらないことが重要。

健康が一番。食べたいものを食べたら良い。自分で決める事が重要になる。

お金の管理ができても、自分で決められなければ意味がない。

結局最後に決めるのは何でも自分だから、決められる自分を作っておく。

自分が書いた将来設計や計画を保存しておく。誰かに見せるためでなくても良い、

振り返れる様にしておくことが重要。

【講義録】

今回はお金の話ですが、基本的なことではなくてこれ知ってる？ってところの説明を行います。例えば一人暮らしの生活費、大体いくらかかるか知ってます？大体12～13万かかるんですよ。この視点が大事なんですよ。例えば私立大学文系の4年間の学費がいくらか知ってますか？大体400万ぐらいです。生活費もさっき出たよね、12万。ようは4年間の学費+生活費も4年分かかる訳ですよ。そうすると大体576万円だったかな、4年間の生活費。そうなると約1千万かかるんですよ、4年生大学行くのに。僕はこの視点を持つ事は大事だと思いますよ。学生だからとかじゃなくて1人の人として学校に行く、社会に出ても月にどれくらい掛かってるかは知ってないとまずいよね。

お金には出てくるお金と入ってくるお金があるよね、収入と支出。そのバランスを保っていくとかっこよくいうと豊かに生きていけると。実際に毎月出てくるお金と入ってくるお金把握出来てますか？パパっとかけます？っていう事なんですよ。お金というと綺麗事を言う人もいるんだけど、この社会で生きていくのには実際大事です。

お金と聞けば色んなものを想像しますよね。例えば1番、物や食べ物を買うお金、2番暮らすお金、3番、これ俺も凄い大事だと思うよ、自分への投資のお金。4番人と交流するお金、これも大事。お金というとこれも持っててほしいのが、5番お金のトラブル。お金は良いことだけではありません。こっちがそういう風に考えてなくても巻き込まれる時もあります。借りる部屋の家賃は収入の3分の1っていうのがあるんですよ。それを考えるには収入知ってないと話になんないですよ。何をやってるときにどれだけお金が掛かってるのか考えてる子は殆どいないと思うよ。それぞれの項目の内訳、家賃や水道光熱費、とか一般の社会人でも分類できない人が多いんですよ。でも分類できて旨く節約できたり、「ここ削らなきゃ」っていう視点がないとうまくいかないですね。

自分が一体いくら使えるのか、取っておかないといけないのかをしっかり把握する。

ここで蛯ちゃんアドバイス。大学に必要な資金についてこれぐらいかかるんだ、こうするんだという表を作ってずっと保管している。だれかに見せる為じゃなくて、自分自身の為に整理しておく。整理しておくと振り返れる。例えば自分が何か困ったとき、俺こんな事考えてたんだなって。

戻りますけど、お金が入ってきたら夢の奨学金だけじゃなくて、自分が使えるお金と使わないお金、使えないじゃないよ、あえて使わないお金を分けるっていうのが必要。通帳を私は3つ作ってました。これは日常をまわす用、これは貯金用、これは絶対手をつけないとか。3つは多くてごちゃごちゃしちゃうかもしれないけど、最低2つは必要だと思ってます。色々引き落とす通帳と貯めていく通帳と。ちゃんと住み分けすると意識分けができるようになるわけよ、自分で意識しだすんだよね。

節約とか貯金はね、大事だし良いことだとは思うんだけど、無理したり負担してやるとだめよ。継続する事が目的なんだから無理したり、負担があると続かないし自分自身わくわくしないでしょ。皆さんに言いたいのはね、健康第一なんですよ。食べ物とか人から受ける刺激って大事で、自分を大切にしないとお金もまわせないし、お金も作り出せないしね。自分を大事にしていくという点で食べたいもの食べたら良いと思うし、やりたくない事やらなくても良いと思うよ。自分で決めてやっていくっていうのが社会人なんだから。そこが結局しっかりできていればお金の管理もできてくるし、額の問題じゃないのよ。お金の管理が出来ててもそこがダメだったら続かないからね。

「あんたこんな働いててさ、人にも迷惑かけてさ、あんたもう一回人生考え直した方が良いんじゃない」って学童のアルバイト先の園長に言われたの。そこでアルバイトも1つにしたんですよ。お金も全部見直しました。一ヶ月いくらあれば良いんだっていうのをやってこんな働かなくてもいいや、っていう風になったわけです。だから、そういう風に言ってくれる人を１人でも増やす事も凄い大事なことだと思うから。

結果的にどんな人がフォローしても最終的に決めるのは自分ですから。決めれる自分を常に創っていかないと、誰かが決めてくれたらそりゃ楽だけどね。自分で決めていかないと生きていけないのでそれを意識できたらお金の管理だって人との人間関係だってなんでもやれると思います。