SCHOLAR

採択奨学生の動き

活動報告会

第1、2期生が1年を振り返る

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奨学生がこの1年をどのように過ごしたのかを発表する「日本財団夢の奨学金」活動報告会が3月29日、東京都・赤坂の日本財団ビルで行われました。止むを得ず出席できない奨学生が動画で参加するなど新しい取り組みもあり、奨学生は、発表内容に時折大きな笑い声もあげながら互いの活動を共有しました。また、新たに加わる3期生も聴講し、交流しました。(※学年や時制は報告会当時です)

 

発表者は1期生5人、2期生14人。このうち、3人は学校行事や就職関連の所用により出席が叶わないことから、事前に自ら収録した発表動画での参加になりました。1期生のみだった昨年と比べ、2期生が加わった今年の活動報告会は、人数が増えただけでなく、住む地域や学年、学ぶ領域が一層多様になりました。

 

昨年と同様、新たな仲間も聴講に駆け付けました。新年度から奨学生となる3期生です。17人のうち、止むを得ず欠席した1人を除く16人が参加しました。「発表にふさわしい服装」という緩やかな基準で身だしなみを整えてきた1、2期生に対し、3期生は黒のリクルートスーツ姿。緊張した表情も目立ちました。

 

冒頭、尾形武寿・日本財団理事長が会場を訪れました。初めての面会となった3期生は、順番に自己紹介をし、自分の夢や目標を尾形理事長に語って奨学金を得られたことの謝意を伝えました。

 

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講話する尾形理事長

 

尾形理事長は「あなた方には無限の可能性がある。大事なのは気持ちの持ち方です」と激励。「社会に対して自分が何ができるのかを常に考えること」の大切さを伝えつつ、奨学金で生まれた余裕を映画や旅といった有意義な「遊び」にも回して、勉強だけでは身につかない教養も養ってほしい、と講話しました。

 

続いて、いよいよ発表が始まりました。トップバッターは、愛知県の日本福祉大学国際福祉開発学部3年生、熊谷モニシャさんです。動画での発表で、スライドを自分のノートパソコンに映し出し、それをカメラの前で掲げながら話す様子が、会場のモニターに映し出されました。中学校へフィールドワークに行ったことなど、学校内外で経験したことを紹介し、学びの多い充実した1年だったと伝えました。また、4月からは4年生になることから、「卒論も頑張ります」と決意表明もありました。

 

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動画で発表する熊谷さん

 

「自撮り」の動画のため、パソコン操作を誤ったり、独り言を言ったりする様子も映し出され、参加者が思わず笑いだす場面も。「みんなに会いたかった~」という熊谷さんの率直な表情とコメントに、会場は一気に和やかな雰囲気になりました。

 

その後も、動画発表を交えながら進み、全員が終わったころには、お昼から始まった報告会も夕方になっていました。その後、1、2、3期生は、伴走するソーシャルワーカー、そして事務局スタッフも交え、夕食を取りながら交流しました。次に1、2、3期生が集まるのは、5月26日、27日に日本財団ビルで開かれる第1回交流会と決まり、再会も約束していました。

 

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夕食を囲んで交流する奨学生たち

 

各奨学生の報告の様子は、動画発表も含め別稿で紹介します。